道路幅員はなぜ4m以上の必要なのか?

なぜ道路幅員は4m以上の必要なのか?

seminarvigator(セミナービゲーター)の久保木です。今回は道路幅員に関する記事です。

道路調査のとき土地に接する道路が4mあるのかないのかに焦点をあわせるので、形式的に幅員を測ったり、感覚的に確認してみたり。でも何で4mなのかという根本的なことは意外と知らなかったりするので、今回はそれをひも解きます。

原則4m以上の理由

建築基準法上の道路は、幅員が原則4m以上なければならないとあります。

素朴な疑問ですが、なぜ4m以上必要なんでしょうか?

その理由は、私たちの身を守る防災を考えると4m以上必要だったからです。

建物の身近なリスクに火災がありますよね?

例えば、幅員が2mだとそもそも消防車が入ってこれないわけです。

では3mでもいいのでは?と思いますが、3mだと確かに消防車は入れます。しかし、入れてもドアが開かない。

これでは、消防員が火を消しに行くことができません。

こうした理由で防災上4m以上が必要なのです。

4mあれば消防車が道路に入って、消防員がドアを開けて消化活動がストレスなくできるんです。

ですから、4m未満の道路に接道している土地は、4m以上ある土地よりも価値が下がるので、減価要因が設定してあります。

実務を行う時に、単に表面的な数字だけを覚えているのと、その理由を理解しているのでは、土地の価値に対する捉え方が違ってきます。

評価に直接関係ないから知らなくていいということではなく、本質を知るうえで必要になってきますので取り上げました。

このような視点は実務を行ううえで、とても大切です。

 

以上、道路幅員はなぜ4m以上の必要なのか?についてご説明しました。
ご参考になれば、何よりです。

 

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