公図は法務局で取得できる公的な資料ですが、精度としてはあまり高くありません。今回は、それが実務のどの場面で現れるのかを説明します。
セットバックしていても幅員は必ず測る
セミナービゲーターの久保木です。
分筆されていればセットバックしているのが公図でもわかります。
ここでセットバック済だからと安心して現場に行かなかったり、行ったとしても本当に2m下がっているのかを確認しない人も多いようです。
そして実際、現場に行って測ってみると2mではなく1.5mしか下がっていないことがあります。
そうなるともうあと0.5m下がらなければならない。
もし間口が10mあれば合計で5㎡追加でセットバックが必要となるわけです。
たかが5㎡でも、それを見過ごすわけにはいきません。
それが都内などであれば路線価が1㎡=50万円するところもあり、5㎡×50万円=250万円も評価額に差が出るのです。
調査の手順は案件大小に関係ない!
これは、路線価が高いとか安いとか表面的な数字に捉われず適正に評価するという観点からもしっかり2m下がっているかを疑うのが調査なのです。
そして敷地が100㎡なら正味(実際に使える敷地)は95㎡になってしまいます。こうした細かな部分が遺産分割でもめる原因に。
調査して事前に発見すれば、普通なら見過ごすところを気がついたという、あなたの価値も上がります
こうした現場は、そこそこありますので注意が必要です。
あなたが思われているほど公図の精度は高くありません。
公図はあてにならないという意識を持って、必ず現場に行ってチェックする。
現況が本当に資料と同じかをきちんと測ってシビアに調査する時代です。
以上、公図の精度は高くないについてご説明しました。
ご参考になれば、何よりです。
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